⑤鞍馬・貴船エリア いのちよみがえる浄域ー義経伝説鞍馬山と水の里


■由岐神社 〜鞍馬の火祭の舞台〜

御祭神 大己貴命(おおなむちのみこと)(別名-大国主命)

少彦名命(すくなひこなのみこと)

相 殿 八所大明神

 

□御由緒

天慶年間、京の都では後醍醐天皇の御崩御・大地震、又、平将門(天慶の乱)等天変地異により騒然としていました。

都を鎮めるため天慶3年(940)旧暦99日に、61代朱雀天皇の詔により、皇室の守護神として御所にお祀りの由岐大明神を御所の北方に当る鞍馬の地に天下泰平と万民の幸福を祈念し、藤原忠平に勅して、道々にかがり火を焚き、手には鴨川の葦で作った松明を手に持ち神道具を先頭に十町(約1キロ)の行列でした。それは天皇自らの国家的一大儀式によりご遷宮されました。

鞍馬の村人はこれに感激し、この儀式と由岐大明神の霊験を後世に遺し伝えたのが鞍馬の火祭りの起源とされています。

その後豊臣秀吉公の崇敬も厚く、ご本殿拝殿は豊臣秀頼公によって再建されました。

現在は拝殿(重要文化財)のみが残っております。

 

□御神階

天承17年(1589)後陽成天皇正一位宣下

□社名の由来

天皇のご病気、天災又、騒乱の時神前に靭(ゆぎ矢を入れて背中に背負う物)を奉り祈られたことにもとづく。

□御神徳

御祭神は国を治める人民の生活の道を教えになり、特に医薬の道をお授けになった医薬の祖神であります。

二柱共に、天上神である皇孫に国土の統治権を献上された(国譲り)の大事業をなしとげられたところから、事業の守護神と仰ぎ、苦境に至った勇気と進取の神助を授け給い、又、国土経営の神であるところから会社経営の隆昌祈念し、衣食住の守護、諸災解除、病気平癒、安産の神、特に火の神として御神徳は広大無邊、事物の根元を明らかにし、清・明・正・誠心のもとに祈誠すれば霊験神助を授かる信仰は昔も今も同じです。

 

□末社

三宝荒神社 白長弁才天社 冠者社 岩上社 大杉社 八幡宮社 石寄社

 

□文化財

狛犬(一対)重要文化財  子授安産の守護神

拝殿    重要文化財  慶長12年豊臣秀頼公再建

 

《主な年中行事》         

歳旦祭    元旦         

弓の神事   115

節分祭    節分

大杉社祭   321

由岐会大祭  429

三宝荒神社祭 525

夏越祓祭   630

残月祭    7月土用中

冠者社祭   717

白長弁才天社祭 82

宵宮祭    1016

例祭(鞍馬の火祭)1022

お火焚祭   119

岩上社祭   1115

 

『鞍馬の火祭』毎年1022

=火祭のありさま=

午後6時【神事触れ】を合図に鞍馬の各家の篝(エジ)に一斉に点火され、松明を担

いだ青年達が『サイレイ・サイリョウ』街道を練り歩き、午後8時ごろ、山門前に大小の松明を

担いだ若者が集合して一大壮観を呈します。そして【注連縄伐りの儀】が行われ大松

明は山門前石段へ殺到いたします。

神幸祭の儀の後、八所大明神・由岐大明神の御神輿と続いて参道を下る時に坂や石

段を急に下らないように町の乙女達が綱を引きます。女性が参加する事もこの祭りの

異色の一つです。

山門の石段では二人の青年が御神輿に担い棒の先に逆さ大の字の形となって下り

る【チョッペンの儀】が行われます。そして御神輿は氏子中を巡行し御旅所に安置されま

す。神楽松明4本が境内地廻った後、祭りは終了します。これらの諸式が終わる頃は

 

24時になります。

住所 左京区鞍馬本町1073
電話番号 075-741-1670
開門時間 場内自由
料金 拝観自由
駐車場 なし
アクセス 叡山電車 鞍馬駅から徒歩10分
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 ホームページ  http://www.yukijinjya.jp/