京都洛北は、自然と信仰をいう二本の糸が時を紡いできた地。 人が自然を畏れ敬い、謙虚に向き合ってきた歴史を持っています。 古来、洛北の住民は森と水、生命との繊細な交わりを保ち続け、 だからこそ、その景観は今なお深淵で変化に富んでいます。 洛北をいだく京都は、日本のみならず、世界の人々が訪れる場所となりました。 それは、単に物見遊山が増えただけではなく、 日本的な自然に包まれた風景と、その中で歴史を重ねてきた社会や智恵に触れることで 何かを感じとりたい、本質を学びたいと思う人が確実に増えてきているから・・・ この洛北の自然の多様性や、今なお確かに残る自然と人との関わり、 その中で生まれた祈りや信仰の歴史を伝えていくこと。 それは、今日の旅人にとって、かけがえのない贈り物となっているのです。